会社概要

島根県沖の日本海に浮かぶ隠岐諸島は、海と山の自然が豊かな場所で、太古の昔から人々が自然に近い場所で暮らしてきました。しかし、現在は隠岐諸島で暮らしていても、自然と触れ合う機会は少なくなっています。一般社団法人隠岐ジオパークツアーデスクは、隠岐諸島の豊かな自然や歴史文化を活用したアクティビティを地域教育や観光の場面で提供しています。

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国立公園と世界ジオパーク

「国立公園」は全国に３４地域あります。「隠岐諸島」は１９６３年に国立公園の指定を受けました。当時、隠岐諸島が国立公園に指定された理由は「国内で珍しいアルカリ火山活動の様子を物語る自然景観が見られること」「日本の動植物史を物語る希少生物が存在すること」が、その指定理由に挙げられています。それから、ちょうど５０年後の２０１３年、隠岐諸島は「世界ジオパーク」の認定を受けました。隠岐が世界ジオパークの認定を受けた理由は、３つのポイントがあります。１つめのポイントは、地質学的に「隠岐諸島では、かつてユーラシア大陸と日本列島が繋がっていた証拠となる岩石が見られること」「隠岐の自然景観を通して、かつての火山島の活動の様子が見られること」などが挙げられ、小さな島の中でコンパクトに地球の時間の流れを感じることができるという点が大きなポイントになりました。２つめのポイントは、島ならではの生態系です。隠岐諸島や日本列島に生物がいつ頃から住み始めたのか、現在の隠岐に存在している動植物の調査を通して、その謎が解明されます。３つめのポイントは、隠岐諸島の歴史文化です。日本の考古学を考える上で山陰地方は重要な土地柄です。出雲地方では弥生時代の大量の青銅器が発見され、アジアの歴史文化の流れと国譲り神話を物語っています。隠岐の歴史を考える上では、１万年以上前の隠岐産の黒曜石が中国四国地方や北陸近畿地方の遺跡から発見されていて、黒曜石の流れを通じて当時の人々の交流の様子を探ることができます。また、隠岐諸島には、流刑地として1,000年以上の歴史が残されています。流罪は、飛鳥・奈良時代頃に始まった日本の政治制度（律令制度）の一環で、江戸時代の終わりまで続き、明治時代に廃止されました。隠岐諸島には約150の集落が存在していて、集落行事として多種多様な祭りが残されていて、それぞれの祭りの様式からは日本の各時代の伝統文化を感じることができます。

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一般社団法人隠岐ジオパークツアーデスクは、国立公園と世界ジオパークに指定された隠岐諸島の自然と歴史文化を地域資源としてとらえ、それを教育や観光に応用する取り組みを行っています。