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(注意点)
1:海洋スポーツセンターにバス停はありません。バスに乗る際に、運転手に海洋スポーツセンターで下車したいとお伝えください。
2:隠岐空港から西郷港へ向かう公共バスは、出雲便と大阪便の飛行機の発着時間に合わせて運行されています。
Phone: 123-456-7890
500 Terry Francois St.
San Francisco, CA 94158
Email: info@mysite.com
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隠岐と観光
【観光とガイドについて】
隠岐ジオパークツアーデスクは、2014年に設立された隠岐の観光ガイド団体です。観光する時にガイドを付けるのは一般的ではありませんが、隠岐のような自然が満載の場所では、誰も気づかないような場所に、伝説や謎が隠されていて、ガイドは見えない楽しさを伝えています。
【隠岐の歴史】
隠岐にいつ頃から人が住んでいたのか考える場合、隠岐で発見される「黒曜石」という石がヒントになります。
長野県の明治大学の黒曜石分析センターでは、日本各地の黒曜石が集められ、成分分析され、日本のどこで産出された黒曜石か特定することができます。兵庫県にある七日市遺跡からは、「約3万年前」の隠岐産の黒曜石が発見されていて、当時から隠岐に人が住んで交流していたことが分かっています。時代で考えると、縄文時代や旧石器時代から人が住んでいたことが分かっています。
黒曜石は、「火山活動」の溶岩でできた岩石です。隠岐の火山活動は約30万年前に終息したとされ、現在は活動していませんが、黒曜石は約600万年前の火山活動の時に形成されたと考えられています。
【隠岐と出雲地方】
島根県の出雲地方は「神話のふるさと」とされていますが、出雲地方は「たたら製鉄」を代表するエリアで、古代の大量の「青銅器」も見つかっています。現在、「出雲」は島根県の東のエリアを指しますが、古代出雲は現在の島根県と鳥取県を合わせた広いエリアで、山陰地方の各地には「出雲王朝」の古代遺跡が点在しています。「因幡白うさぎ」「国譲り神話」「ヤマタのオロチ退治」といった日本神話は、出雲地方を舞台とした話です。
日本の歴史を文学的な視点で考える上で、「古事記」が参考になりますが、山陰地方の神社を巡ると、古事記の中でも最初の方に記述されている「古い神様」が祀られている傾向があります。
時代で考えると、弥生時代頃だと考えられます。
【隠岐とヤマト王朝】
ヤマト王朝は、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代頃だと考えられますが、奈良地方で「朝廷」が政治を行なっていた時代です。この時代の特徴は、
全国的な規模で、日本各地に「前方後円墳」が造られたことだと言えます。全国に造られたということは、ヤマト王朝が全国にネットワークを持っていた統一王朝だったと言うことです。
隠岐でも各地で「前方後円墳」が発見されているので、既に古墳時代の頃からヤマト王朝との繋がりがあったと考えられます。実際に、奈良地方の遺跡から発見される「木簡」から、隠岐の海産物が朝廷に納められていたことが分かっています。
【国境の島、隠岐】
隠岐は地理的にも国境の島で、それは現在だけではなく、古代の昔から国境の島でした。今から約1,400年前には朝鮮半島で「白村江の戦い」が起こりましたが、これは当時、日本と交流していた「百済」を援護するための大陸での争いでしたが、唐と新羅の連合軍に敗れた戦いでした。
当時の時代から国境関係は、時代ごとに緊張を繰り返してきたと考えられますが、隠岐はヤマト朝廷から見ても地理的に重要な国境で、古代には、中央から国司が派遣され政治が行われていました。
国境というと国防の観点から危険地帯という印象もありますが、一方では外国の玄関や窓口といった視点で見ることもできます。7世紀の記録には、中国大陸の沿岸に存在いた渤海の国の日本への使節団が、日本海で遭難して、約100人が隠岐に漂着して、そのまま安全に朝廷に向かった記録もあり、海外との交流窓口としての位置付けもありました。
【島流しと隠岐】
「島流し」は歴史の教科書に出てくる、歴史ワードですが、日本の律令政治の時代に定められた刑罰です。当時の刑罰は、笞(ち:鞭で打つ)・杖(じょう:棒でたたく)・徒(ず:懲役刑)・流(る:島流し)・死(し:死刑)の五刑だったとされます。島流しは、主に中央政権の周辺で問題を起こした人物を中央から遠ざける意味あいがあったとされ、隠岐の島流しの事例を見ると、公家同士の勢力争いに敗れた、遣唐使船に乗るのを断った、天皇が幕府を倒そうとして挙兵して敗北など、律令時代から鎌倉時代にかけて隠岐に流された罪人は、それなりに影響力のあった貴族の政治犯が多かった特徴があります。当時の政治システムのあり方に反抗するという意味では、それなりの革命家的な人物が流されていたとも考えられます。
【隠岐の自然の特徴】
世界各地に様々な場所がありますが、隠岐の特徴は火山の溶岩でできた島という点で、隠岐を代表する観光地の多くは、火山噴火の規模感が感じられる場所が多く、国立公園の見どころに指定されています。
また、「隠岐片麻岩」と呼ばれる岩盤が見られ、日本列島の土台でもあるプレートの岩盤が島の一部で剥き出しになっている状態だと言えます。